Pocket

2017/11/21現在の価値

150円(KMS利用料換算)= 100G = 1コイン

Gコインとは何ですか?

2016年のKMS集中ワークショップから始まった『だいゴミ』プロジェクトの活動からGコインは生まれました。だいゴミプロジェクトのリサイクルを活発化させる目的として、Gコインに地域通貨としての機能を持たせる試みがGコインです。単位はG(ジー)です。

ではGとは何ですか?

Gomi、Garbage、Goods、Gold、Gods…マルチミーニングなGであり、『だいゴミ』プロジェクトのシンボルです。本来廃棄されるはずだったゴミに価値を与えるとその副作用としてGが放出されるというストーリーを持たせました。

どこで入手できますか?

GコインはKMSが採掘・発行します。それ以外の入手方法としては、KMSにリサイクル可能な素材(廃フィラメント、革の端切れなど)を持ち込むことでGと交換することができます。あるいは、KMSが主催するリマテリアリング・ワークショップに参加することでもGを入手することができます。

KMSに設置してあるベンディングマシーンを経由することで日本円でも購入できます。

実はGコインは自力で採掘することだって可能です。

自分で採掘ってどういうこと?

流通量を増やすためにKMS以外で作られたGコインの使用も受け入れています。Gコインは作るのが大変なんですが、以下の手順でどなたでも採掘することができます。

Gコイン採掘するには。まず3Dプリンタの廃フィラメントからプレートを作る必要があります。プレートのレシピは『プラスチックピザ』という名称でFabbleに公開しています。

Sayakaabe/プラスチックピザ : Recipe
http://fabble.cc/sayakaabe/plasticpizza

しかしせっかく発掘したとしてもGコインではKMSでしか使うことが出来ません。皆様も是非、オリジナルのコインを発掘して地域に流通させてみてください。

どのように使えますか?

『Gとは』の項目でご紹介したように、Gは体験すると消えてなくなる(新たなゴミを産まない)消費に使うことができます。いまのところGの支払いは、KMSが管理するデジタル工作機械の利用料か、ワークショップの参加費用として支払うことができます。後述するように、円と交換しうる価値をもった商品購入の支払いとして受け取ったり、円その物とGとの交換は行いません。

最終的にKMSの工作機械で使用することを目的として、第三者同士でGを介在させた取引が行われることも地域通貨としてたいへん望ましい使われ方です。ガチャガチャで購入したり、支払いの一部として受け付けたり、リサイクルマテリアルと交換するなどして入手したGコインをKMSで使うといったストーリーを1枚絵にまとめてみました。

第三者間の取引でもやはり、労働力や飲食物の提供といった消尽するサービスにGが介在することこそが望ましいと我々は考えています。

そこで、Gコインの用途として以下の3つのポリシーをゆるめに掲げておきます。

ポリシー1:円とは直接的・間接的にも交換できない

一般的な通貨と同様に、発行されたGは使用されることで初めて価値を生み出します。もしGが円と交換できてしまうと、通貨として強力な円で持っていたほうが良いとみなさんは考えるはずです。そしてそのような通貨はやがて円に集約されてしまい、Gの流通はいずれ失われてしまいます。そのようなケースを避けるため、円でGを買うことはできても、原則としてGを円に交換することはできません。

また、同様の理由で間接的に円と交換できる可能性も排除しなければなりません。ワンクッションであれツークッションであれ、円に戻せるルートがあるならGは円に換金されてしまいます。

ポリシー2:貯め込めるモノの購入には使えない。

キーホルダーやアクセサリーなど、「円で買えるモノ」で保存しておける商品の購入にGは使えません。貯蔵できるモノはそれ自体が貨幣に準ずる価値を持つため、間接的に円に近づくルートを持つことに繋がります。

ポリシー3:Gの支払いは断ることができる

工作機械を使うのは人間なので、使える時間にも限界があります。もうGはお腹いっぱいなのでこれ以上使えない!というところでGの支払いを断ることが出来ます。

それと、このページのトップに「現在の価値」という項目を設置しました。流通量が変化していくと、GはKMSの支払いにおいても価値が変動するのです。さすがにいきなり明日から価値が半分に下がるようなことはありえませんが、長期的に持っていてもいいことはありません。

明日KMSで使いたい分だけ今日の支払いをGで受け取る、が正解です。

 

Daisuke Motohashi / Kamiyama Makerspace