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こんにちは。KMSのあべです。
神山町、大埜地の集合住宅の川沿いに整備されてきた鮎喰川コモンがついに11月1日にオープン!まちの人々が自由に訪れ、さまざまな過ごし方ができる、
「まちのリビング」のような場所を目指されているよう!
オープンに合わせて、建築チームから建物の看板と館内のサインの製作を依頼いただきました。
建物の銘看板となると、その場所の顔になる看板です。建築チームからのご相談は、銘木となる地元の1000年杉を鮎喰川コモンが末長く続くように!との願いを込めて看板に活用すること。こちらの杉は2年ほど前の大火事で焼け残ったという、火にも強いという頼もしい味方。
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KMSでは製材できないので、いつもお世話になっている阿部けんさんの製材所へお願いしました。出来上がった板をみると、なんとも味のある色合い。鮎喰川の川の流れを思わせるような木目が入っておりました。
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製材して出てきた木材の中から一番しっくりくるものをデザインチームと一緒に選び、あとはKMSで細かい部分の製作。今回はオスモの黒塗料を使い、コモンハウスの文字がしっかり見えるようコントラストをつけました。ロゴの部分は木の木目を生かして、抑揚のあるイメージに。
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館内は本当に贅沢に杉を使ってあるしつらえで、案内サインもそこへ優しくなじむようシンプルな仕上げでアクセントは真鍮釘。
ここからは、看板シリーズとして過去に製作した看板を紹介したいと思います。
よくご相談いただくものに看板や表札は多いのですが、やはり顔となる材料選びはみなさんこだわりをお持ちです。下の写真はSansan神山オフィスの表札。デザインチームのリクエストは、建物の歴史に馴染むよう、でも斬新なイメージは残しつつ。ということで、あき家回収の助けを借りて古材を探し出しそこから気に入ったものを選んでいただいて、なるべく板に刻まれた長い歴史を消さないよう、最大限の敬意を払い、最小限手を入れて完成させました。苔むすコンクリートから表札が少し浮くように取り付けてあります!
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そしてもう一つ。看板シリーズとして、雨漏りドクターこと秋山さんにご依頼いただいた看板。
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大きくて通りからもパッと目立つものを!ということで、90x180cmの大きなものを製作させていただきました。
秋山ドクターのお顔は、いただいたデータを超拡大し、パーツに分けてアクリルで加工。
バックは耐久性を出すために、焼きを入れた後に、柿渋塗装。おかげでバリッとした黒になりました。
この後、秋山さんのご本職でもある板金の技術で看板に屋根とフレームをつけていただく予定です!
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おまけ。
こちらはオランダジュエリーデザイナーのmorganeさんがデザイン、文字製作してくださったKAMIYAMA BEERのサインです。ベースになる板の加工、塗装、取り付けをこちらで担当しました。
ベースになる板は無垢の乾燥板をものストックの倉庫から譲っていただき加工。このサイズの無垢板を探すのが結構大変でした。こういう時に”ものストック”のみなさんにはかなり助けていただいております。
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