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こんにちは、あべです。KMSこと神山メイカースペースより、毎年恒例のKMS特別授業レーザーカッター体験@広野小学校6年生のレポートです!

これまで、杉の宝箱やキラチュウ作り、スタンプ作りなどなど主にレーザーカッターのものづくりを中心にした授業でしたが、今回はグリーンウッドワーク(生木を材料に手の道具で作る)をKMSのコアメンバーでもある和ちゃん先生に協力してもらい授業に組み込みました!去年の夏からKMSにグリーンウッドワークが出来る道具が入ったのです〜!そして教えられる先生も!
1日目は、スタンプ印のデザイン&データ作り。
2日目は、スタンプの持ち手を生木で手作り。
その様子をこちらでお伝えします〜!


1日目は広野小学校で、スタンプ案を各自考えました。どうやったら綺麗な印字になるか、自分オリジナルにするなら何を書くか、かなり試行錯誤し、各自3-5パターン出てきました!授業の終わりに各自発表。

そして出来上がったスタンプ案をKMSでデータ化。背景の黒を多めにしたり、ぐるっと周りを円で囲んだり、結構考えられています。
おまけに、広野小学校のキャラクター広野ふじ君もデータへ!

2日目はKMSの工房でレーザカッターでの加工を体験し、早速生木の加工へ入りました。

今日の材料はKMSの改修工事で切らなければならなかった、桜の木。切ってから1ヶ月以上たちますが、冬なのでまだまだ水分たっぷりです。

まずは削り馬とドローナナイフを使い、目標の直径26mmまで木の皮を削っていきます。最終的に必要な直径は25mmですが、電子レンジにかけると縮むのでその分を考慮して26mmとしました。生木の加工は乾燥した木と比べると柔らかくスイスイ削れるので、小学生の手の力でも加工できます。

子供達が皮を削り落とした生技を、先生が慣れた手つきで整えてくれました。

必要な長さに生木用ノコギリで切り落とし、

ストレートナイフで、押す時に手でつかむ方の角を面取りして触り心地を良くします。KMSのグリーンウッドワークはスウェーデン式ナイフワークを取り入れています。怪我をしにくく、無理な力を入れることなく、美しく削れるように考えられている技法です。

写真だとわかりにくいのですが、生木(しだれ桜、向かって右2本が生木)は乾燥した木と比べるとかなり水分を含んでいて”しっとり”しています。加工が終了したら自然乾燥させたり、先の作業を急ぐ場合、レンチンしたりします!
まずはキッチンペーパーをレンジに敷き、生木の道管から蒸発した水分が出やすいように写真のように寝かせて、約1分。焼き芋っぽい匂いがする〜!とワイワイしながら、乾燥具合をチェックし、再度1分。焦げたような匂いはレンチンしすぎのサインなので、匂いや乾燥具合を確認しながらこの工程は進めていきます。

持ち手の乾燥が終わったら仕上げです。サンドペーパーで研磨を終えたら、椿油を塗り込みます。最後にスタンプのゴム部分とボンドで合体したら、完成!

木が目の前にたくさん生えている神山は、グリーンウッドワークとかなり相性が良さそう!次は椅子を作ってみたいなぁ、などと私の夢もかなり広がりました!