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こんにちは、KMS本橋です。

生ゴミを堆肥に変えるコンポスト(コンポスター)はご存知でしょうか?

神山町ではつい最近まで生ゴミの回収がなく、みなさん畑に設置したコンポストで処理をしていました。そういった経緯で神山には残骸も含めてコンポストがあちこちにおいてあります。

そんな中で、神山町を含めて全国的に「キエーロ」というタイプのコンポストがここ数年で人気を博してきています。一般的なコンポストに比べてキエーロは「臭いが出にくく、虫もわきにくい」というコンポストの難点をきれいにクリアしている大きなアドバンテージがあります。

その秘密は太陽光を取り入れて温度を上げることと、通気性を確保して表面を乾燥させること。この2つの合わせ技で生ゴミの消化効率を向上させています。堆肥化ではなくバクテリアの力で消化するため、土の量はそれほど増えずに生ゴミが消えるため、「キエーロ」という名前なのだそうです。

キエーロ 葉山
http://www.kiero.jp/index.html

これまでは僕も生ゴミを回収に出していたのですが、GWの連休を使ってキエーロを作ってみようと思い立ちました。以前開催した棚作りワークショップで木材が大量に余っていることを教えてもらったのもいいタイミングでした。

動画でふりかえる棚作りワークショップ

作りたいものがあって、道具があって、材料があって、時間もある。こんなタイミングは人生でそうそうあるもんじゃない! 勢い余って2台作りました。

接地型1号機(自宅)

 

可搬型2号機(神山コンプレックス)

2号機はKMSのオープンデーに公開ワークショップとして実施したところ、数名の方に見学やお手伝いに来ていただき大変助かりました。キエーロに限らず、KMSメンバーの日々のものづくりを公開するオープンワークショップは今後も定期的に行っていきたいと思います。また次回の情報をお待ち下さい。

そしてただ作るだけでは面白くないので、KMSの設備を使えば誰でもキエーロを作り上げられるように設計図を公開していきたいと思います。が、そちらは長くなりそうなので今回はひとまずキエーロづくりワークショップの様子をお届けします。

設計図を自動生成するプログラムはgithubにおいておきますのでよかったらどうぞ。

https://github.com/tenguyasiki/kms_kiero

プログラムの使い方はまた改めて別記事に立てます。

さあ作業開始!

丸ノコで合板をカットしていきます。キエーロ1台あたり、だいたい1800×900の合板が1枚あれば作れます。角材は可搬型の場合は結構いっぱい必要。

 

カットできました。

スライド丸ノコで角材をカットしていきます。

 

カットできました。木材の準備はこれでOK。

 

バーナーで表面を炙って焼き杉加工をしていきます。防腐剤のペイントをしても良いのですが焼き杉はスマートな印象があるのでやってみたかった。ニコライさんに手伝ってもらいつつ、午前中でここまでできました。

 

午後はインパクトドライバーでガガガッと組み立てていきます。カット済みの木材が揃ってれば2時間位で組み立てられそうです。

午後もニコライさんに手伝ってもらいつつ。

 

完成!

キエーロのなかに入れる土が結構大量に必要となるため土の準備が大変でした。このときは畑の側溝に流れて溜まった土を掻き出して入れています。側溝とは言いながらも栄養豊富な畑の土と積み重なった腐葉土が詰まっていてミミズもたっぷりいるとてもいい土でした。正直キエーロに使うにはもったいないレベル。バクテリアもきっと元気いっぱいなやつらがみっしり詰まっているかと思います。

生ゴミをどれくらい消化してくれるのかはネット上に実験結果をレポートしている方がたくさんいますのでぜひキエーロで検索してみてください。

楽しいバクテリアライフを!

化学 ドローン プログラミング

ドローンおじさんをやってたらプログラミング教材も作るようになりました。大人も子供もおねーさんも、プログラミングで遊べる世界を目指します。